病気との付き合い方【うつ病の治療を行うためには正しい知識が必要】

身体への影響

男性たち

うつ病は心の病気ですが、心と身体は密接に関係しています。そのため、身体も多くの不調をきたします。心に現れる症状は外側からでは分からないため周囲の人だけではなく、本人も自覚できない場合があります。それに対して身体に現れる症状の場合不調が目に見えて分かるので、本人が気づけない場合でも周囲の人が気づくことができるかもしれません。うつ病が原因で身体に不調が出ている場合内科などを受診しても原因が発見できないことが多いので、うつ病のサインを発見したら精神科を受診しましょう。

身体に現れる症状として典型的なものは「睡眠障害」です。うつ病になると必ず睡眠障害になるという訳ではありませんが、原因が思い当たらないのに睡眠障害が長く続いているようならうつ病の可能性が高いです。睡眠障害の症状について具体的に見ていきましょう。一言で睡眠障害と言っても、その症状の現れ方にはいくつかの種類があります。その1つは「中途覚醒」というものです。一度眠りについても途中で目が覚めてしまうというもので、連続して長い睡眠を取ることが難しくなります。短い睡眠を繰り返してしまうと十分に疲れを取ることができず、身体に怠さが残ることや、日中に眠くなり仕事や生活に支障が現れます。睡眠障害の2つ目は「不眠症」です。不眠症というのは入眠困難とも呼ばれ、布団に入っていてもなかなか眠れなくなるという症状です。精神状態が健康な人でも、気分が高揚している場合や心配なことがあるときなど寝つきにくくなることがあります。不眠症と定義されるのは、2時間以上寝つけないということが1週間あたり2回以上あり、それが1月以上続く場合です。寝つけないと身体の疲れだけではなく精神的な疲れを取ることにも支障があるため、うつ病が治りにくくなります。睡眠障害の3つ目は「過眠症」です。これは睡眠時間が短くなる不眠症の逆で、睡眠時間を長く取り過ぎてしまうというものです。沢山眠れるのなら心と身体も健康になるのではないかと考える人もいるかもしれませんが、過眠症になっているときは長時間眠った後でも満足感を得ることができません。そのため眠気をコントロールすることができず朝起きられなくなることや、日中起きていても眠ってしまうことがあり生活に支障をきたします。

睡眠時間の他に、身体に現れるものとして「食欲不振」や「過食」が挙げられます。どちらも食事に関する症状で、食欲不振の場合お腹が空かなくなったり食事をしていても美味しく感じなくなったりします。食事が楽しめなくなると食べ物を口にしづらくなり、栄養不足など健康を害する原因になります。一方過食はその百で、ストレスによって食べ物を食べ過ぎてしまうというものです。食べ物を食べることで不安を解消しようとしてしまうため、お腹が一杯でも食べ物を詰め込み過ぎてしまい、身体に大きな負担がかかります。
その他、「運動機能障害」もうつ病の症状の1つです。運動機能障害には2種類あり、1つは運動機能が低下するというものです。これは身体に問題があって動かせなくなるというものではなく、精神的な落ち込みや倦怠感などによって引き起こされるものです。動きが鈍くなることや、声が小さくなること、口数が少なくなることがあります。もう1つの症状は必要以上に運動してしまうというものです。口数が多くなり、落ち着きなく動き回ってしまうことがあります。一見すると健康に思えるため症状に気がつきにくいです。